ポケットに1000のドロップ
100 words × 100 = 10000 words
- 染まりきるまでどこまでも折笠千斗
- 変な夢でも見たいのかい大神万理
- 人魚の入水春原百瀬
- 滑らかな混凝土
- 踏みなおす足跡折笠千斗
- 庭轢くローズ
- 採光(さいこう)の日々
- ぼくら遠くで縺れ合う
- 向こう岸で咲いていた
- やさしい恋人のよう
- 羽化したての彗星
- キス2秒前
- 悪いことをした子どもみたいに
- 優しかったね泣きもしなかったね
- ドロップ弾く音がする
- まだリボンは解かない
- 柔らかな掌握
- 愛の綴りを教えて折笠千斗
- 写真越しに今言えること
- 意味のない憂鬱
- 君は胸に魚を飼う
- ブルーブルーブルー折笠千斗
- 夏の警鐘が鳴り止まない大神万理
- ギムナジウムデイズ春原百瀬
- 飛べない小鳥の唄折笠千斗
- 引力の亡命春原百瀬
- 鮮やかな憂鬱大神万理
- 冷めていく春の匂い折笠千斗
- 傷跡のファスナーを大神万理
- ひびの隙間に花ひとつ春原百瀬
- 翡翠、或いはガーネット大神万理
- 悪魔が泣いた夜や
- 霧のように寂しさはもどかしく
- 濁りだす魔法
- 冷たい頬が溶けるとき
- 世界を止めて
- くちびる寄せては歌う唄
- 縫い残したハートの罅
- 銘菓でも寄越さないと笑わないわ
- 昨夜の毒です不純の所為です折笠千斗
- オーロラソーダ大神万理
- その過去を売ってください春原百瀬
- 追い付けぬ星に祈りを乗せて春原百瀬
- 神様への電話番号折笠千斗
- 生産性の無い恋に大神万理
- 海が始まるしるし
- 祈るばかり、ばかりの
- そしてこの薄い胸に泣きつくの
- 噛み砕いた旗を
- ハレー彗星よりきっと速く
- オアシスと水の粒子
- 隣人が浴びた群青
- 頬ずりする胸には小鳥が住んでいた
- 盲目の魚と肋骨のディナー
- 星屑のための葬列
- 世界の果てでは雨が止む
- 詩のような終わり方
- 宇宙の隅でしか愛を叫べずに折笠千斗
- きみはいつも淋しい
- 硬質のレース
- 錯乱イヴ折笠千斗
- 羽の名残りは隠せない大神万理
- 騒音はソプラノ春原百瀬
- 冷たい水が膜を張る
- 溢れる花のように
- 誰かの風船手放した
- イノセントグライダー
- 淡いだけのアルコール
- 遠い星で泣いていた
- 冬の間何をしていたの春原百瀬
- 蔕付きの宝石
- 月が満ち足りた後のこと
- 仰げば遠とし
- おぼつかないワルツ
- 魚たちの眩暈
- ロージー
- 睫毛が重なる前に
- その手は上手に蝶を描く
- さよならを100文字で言った
- ゆっくりと紡ぎあげて
- チェリーグライダー
- 甘いロックに酔っていた大神万理
- 青は薄い闇のこと折笠千斗
- 詩にすらなれない一片の春原百瀬
- いつも喪失は簡単だ大神万理
- 夜が生まれた理由春原百瀬
- ポケットに1000のドロップ折笠千斗
- 庭に泳ぐ魚のように
- 長かった雨の終わり
- 慟哭の果てで花が枯れる
- 遠い遠い僕の街折笠千斗
- 蝶の羽でねむる春原百瀬
- 覚えていた祈り方大神万理
- 既知のまぼろし
- 名前も付けない愛の唄
- 目を凝らして ここを捉えて
- 僕ら見つめ合うばかり
- 最後の放熱を捧ぐ
- 空を縫う魚
- 寂しいけど眠たいけど折笠千斗
約30の嘘 様より