(蛇足)
 叢雲添は人を殺したことがあるのか、という問いから生まれた話でした。私は今のところ、ない派です。彼にはまだそこまで覚悟が決まっていないような感じがするし、どちらかというと諜報に特化していそうだな、と。だけど、死体処理くらいならやらされることもあるかなとも思っていて……つまりこれは、死体処理任務から帰ってきたところで雪風と鉢合わせる話です。
 添が雪風のおにぎりだとか弁当だとかを受け入れ始めているのがわりと嬉しいですね。ふたりの緩やかな攻防というか、満たしたい人と満たされたくない人の追いかけっこというか。まあ、雪風の天然兄パワーの前では誰もが無力という話になりました。