Preface
啼いて告げるのは、吉か凶か、夜か朝か。
幾重にも嘘で固められた叢雲添の輪郭を掴むのは至極困難だ。
だって、彼の本音は闇に紛れ、朝陽に溶けてしまうから。
彼を探るには夜はあまりに短く、太陽はあまりに眩しい。
——それならいっそ、朝を殺してみようか。
Interpretations
Short Novels
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恋なんか連れてどこ行くの + 斜木七基
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夏の終わりに居合わせただけ + 久楽間潮
*区長たちから見た叢雲添のはなし。